赤染LIFE

自分の世界観を反映する

h28年度の駅伝

まだ記憶に新しい昨年度の箱根駅伝は青山学院が優勝。
出雲、全日本をも制し、最強世代が抜けた谷間の世代だったが改めて強さをみせつけ、原監督独自の指導方法、育成方法の再評価が今でも行われている。
青山学院の駅伝部では『自主性』が選手の成長について最も重要なテーマとなっていた。「体育会」という概念はやはり徹底的管理、純粋にただただ陸上に没頭する姿勢、つまり「修行僧」として理解されることが殆どだったが、元早稲田大の駅伝監督渡辺は「英気を養う方法は人それぞれで頭のなかや胸のうちまで管理するのは気持ちのいいことではない。」としている。
今の青学はテレビでも報道されてる通りオンとオフの切り替えがキッチリしている他、監督の親しみやすさから出ている信頼の強さが現れている。
原監督は選手との信頼関係を距離の近さに求めていた。そういう雰囲気の方がお互いに理解し合いプラスの方向に繋がるのだと考えているのであろう。

勿論チームの色はそれぞれで視聴層がどの色を好きになるかは必然的に別れる。つい最近までそのような概念は強豪チームには無かった為にそれを悪しとする人もいる。駅伝はただ選手だけでなく違うチームの色、違う方向性のぶつかり合い。強くなる、速く走る、そのために何をするのか。何をすれば正しいかのを証明する場でもある。
そういう意味での青学三冠は原監督が編み出した指導法を全て正してしまったと言っても過言ではないだろう。
一色らの世代が抜けた穴は大き過ぎるが来年度は13分ランナーが二人加入する。森田、梶谷、小野田は既にエース級。
田村、下田といった青学に常に貢献してきた二人はパワー全開となる。今年度も青学は相当強い。

東洋大は残念だった。
「優勝を狙えた」だけに残念だ。
思えば1区の服部弾馬。あれが全てだった。彼のスピードなら後続を10秒以上引きちぎれたはず。青学とわずか4秒差の時点で一色に抜かれて主導権を握られるのは想定内だったろう。鈴木健吾という誤算はあったが三区からは青学の独壇場だった。
東洋だけでない。他の優勝を狙う大学だって解ってただろう。のに青学だけを警戒して本来の実力を発揮せず沈んでしまった。神奈川大学順天堂大学といったチームが今回順位が奮ったのも自分の走りに徹した結果だろう。

そしてある意味青学以上に注目されたチームがある。それは東海大学
關、鬼塚、館澤といった一年生は高校時代のトップスリー。13分40秒台で走る圧巻の実力。それ以外にも全国で名を馳せたルーキーが13人加入。今年の箱根はルーキーを存分に使用し、実力を測ったが、2区の關がブレーキし、それ以降は苦しい戦いに。上級生が奮闘してなんとかシードに食いこんだが青学を脅かす存在としては不十分な成績だった。
しかし、そんな一般の声は一蹴して構わない。多くの一年生に経験値を積ませた事は大きい。今年度にしっかり練習を積んで佐藤祐基レベルのランナーを複数揃えて箱根路を震撼させるかもしれない。
また、高校駅伝エース区間の1区のワンツースリーがごっそり東海にやってくる。二年後又は三年後、青学を超える黄金期が来るかもしれない。


真面目に書こうとすると本当に疲れるな(笑)
もうトラックシーズンですねー。スプリント界は早速好記録に湧いているし今年の陸上も楽しめそうです。