赤染LIFE

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London100m ガトリンとボルトに思う事

今年の世界陸上100mはアメリカの王ジャスティンガトリンが100分の2秒差で伝説の男ボルトを下し優勝。
ウサイン・ボルトはラストレース。大勢の観客は彼の有終の美を観たい。その想いが強すぎたのか、はたまたガトリンが嘗て出場停止になった経験のある選手だからか、テレビでも充分に聞こえる程のブーイングが響き渡っていた。
彼が出場停止処分を言い渡された時、彼の年齢は短距離選手のピークだった筈だった。しかし彼は運命を受け入れ、苦しみを乗り越え、待っていたのは更新される世界記録に9.6台を越える選手達、そして運、強さ、カリスマ性全てを兼ね備えたウサイン・ボルトだった。高い壁に何度も跳ね返された。100分の1秒の壁に泣いたこともあった。でも彼は腐らず運命に抗い続けた。抗い続ける事でようやく光を掴んだんだ。
人の運命は他人が決めるものじゃない。ガトリンは自分自身で運命と闘う覚悟を決めた。大きな逆境と過酷な運命と闘い続けた誇り高き戦士だ。
最後の最後、彼はボルトに勝った。ボルトはレース後彼を祝福した。最後の最後敗れ、一つの時代が終わり、新しい世代に変わるのを彩るには今回のレースは良いものだったのかもしれない。
最高のレースをありがとう。そして、ガトリン本当におめでとう!